willforce ―高専を卒業した男たち―

高専卒の4人が編入や日常ついて書きます

伝えるということ

どうも,家庭教師が割に合わなくて悲しくなってるかずのこです.

今日は完全に愚痴です.
役に立つ情報は入れるつもりですが,感情がこもりまくってるので埋もれてわからなくなってしまうかもしれません.
なので,長文のTwitterの呟きが果てしなく長くなったものだと思っていただければと思います.

今日は雑誌会がありまして,僕が発表する順番でした.
僕のテーマは材料合成に始まり,材料の基礎物性の評価から実際の応用まで1人で行うというものなのですが,最近これらに加えて計算化学による予測も始まりました.
本当なら分子動力学計算(MD)を行いたいのですが,それだけで1つの研究テーマになるほどMDは大変な研究なので,僕は量子化学計算のみを行うことになりました.
それに関連して,研究室の皆にも量子化学計算が実際の系の予測にも使えることを知ってもらいたくて,計算に関する論文を選びました.

僕のテーマは電気化学の中のメッキに関わるものであり,学部レベルであれば熱力学から酸化還元電位を導く「Nernst(ネルンスト)の式」が馴染み深いと思います.(学部レベルであれば,などと言っておきながら僕も学部生ですが……)

今回紹介したのは,この酸化還元電位と量子化学計算から得られたエネルギーに良好な相関があり,計算結果が実験で得られた酸化還元電位の順序と一致したという,非常に興味深い論文です.
どのあたりが興味深いかというと
「溶媒和や電極物質との接触,電場,界面近傍での濃度などの効果を一切考慮せず,真空状態での計算結果でも良好な相関が得られた」
という点です.
実は,上記された効果は量子化学計算では扱えません.これらをきちんと考慮するにはMDによる計算を必要とするのです.
熱力学は統計力学と密接に関係していることからわかるように,1分子だけ考慮しても熱力学量を正確に見積もることは出来ないからです.
物性は分子が集合した集団が示すものですので.

ということをちゃんと伝えられればよかったのですがね……
教授陣や学生からは
「なんだ実験と一致したのか.面白くない」
「溶媒和の効果は?」
「これ簡単そうだね」
などと言われてしまいました.
溶媒和を量子化学計算で扱うのは大変なんですよ? と返したら
「そんなことないと思うけどw」
と言われる始末.
じゃぁやってみろやゴルァ!! と言いそうになったのをぐっとこらえました.

まぁ~,雑誌会が終わった直後はムスッとした顔で椅子に座って腕を組んでいましたね.
腹が立つったらありませんでしたもの.

ただ,その後少し冷静になって気づきました.
「あぁ,俺がちゃんと伝えられていればこんなことにならなかったのか」

22年日本で育ち,20年以上日本語を使ってきた生粋の日本人が,同じくずっと日本で育った生粋の日本人に物事を伝えることすらままならない.
気づいたときは悲しいったらありませんでしたね.
人一倍言葉選びとか文章構成に力を入れてきたつもりだったのですが,それでも雑魚この上ないようです.
思い上がっていました.初心に帰って色々修行し直しです.

それはそれとして,文脈や流れを読み取れない教授陣に心底失望したのも事実ですがね.
人の振り見て我が振り直せってことで,そこもまた重く受け止めようと思います.

以上です.お目汚し失礼しました.
最後に,僕の心の支えになっている「平成ライダーシリーズの名言」を2つ紹介して終わりにしたいと思います.
今回の内容と関係ないように見えて,深く関わっていると思います(個人的にですが).
ではでは.

「英雄ってのはさぁ、なろうとした瞬間に失格なのよ」
  (「仮面ライダー龍騎」より 仮面ライダーゾルダ変身者 北岡秀一)
「例え弱かったり、運が悪かったり、何も知らないとしても、それは何もやらないことの言い訳にならない」
  (「仮面ライダー電王」より 仮面ライダー電王変身者 野上良太郎)

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